ヤッホーはCool Japanとして海外展開してIPOするかも!?

こんにちは

今回はこれから5~8年間ぐらいでヤッホーさんはどうなっているのかを予想してみました。

 

まず、結論。

 

よなよなエールの大衆化 電車の中から山の山頂まで

 

Cool Japan Fundからの出資 からの海外展開

 

国内初のクラフトビールメーカーとしてのIPOへ

 

おいおいって部分あるかもしれませんが、とりあえず順を追って。

 

よなよなエールの大衆化 電車の中から山の山頂まで

キリンビールさんからの出資決定により、次のステップである委託生産が開始されます。

2015年春くらいからでしょうか。

どのビールを委託生産するのかをまずは決めていく事になるでしょう。

現在のヤッホーさんのラインナップ

  • よなよなエール(ペールエール)
  • よなよなリアルエール(リアルペールエール)
  • 水曜日のネコ(ベルジャンホワイトエール)
  • インドの青鬼(IPA)
  • 東京ブラック(ポーター)
  • サンサンオーガニックビール(ピルスナー?)
  • ハレの日仙人(バーレーワイン)
  • 前略 好みなんて聞いてないぜSORRY(季節限定企画ビール)
  • 「僕ビール、君ビール。」ローソンコラボレーションビール(セゾンエール)➡これから

http://yonasato.com/ec/product/

 

認知度が高くて上面発酵ビールの代名詞であるペールエールの「よなよなエール」からになると思います。

上面発酵ビールの製造工程をヤッホーさんから教わるという側面もある提携ですから、まずはペールエールという流れを踏むのかと。

もしかしたら女性受けが良い売れ筋の「水曜日のネコ」からっていうのもあるかもしれません。

 

また、委託生産で生産するのは「缶」になるでしょう。

前回のコラムで触れましたが、キリンビールさんの工場出荷量の減少要因の1つは販売数量に占める発泡酒・第3のビールの割合が65%と高く、家飲み需要が消費税増税で落ち込んだため。

http://toyokeizai.net/articles/-/43499

ヤッホーさんの製品は「ビール」に分類されます。

ビールの比率を上げられつつ、カテゴリーと価格帯が被らないプロダクトがヤッホープロダクトというわけです。

 

委託生産での「樽」の生産は当面ないと思います。

飲食店向けの「よなよなエール」はハンドポンプ利用のリアルエールです。

現在のクラフトビールの商慣習(流通、決済、空き樽の回収など)を考えると缶の生産に集中するでしょう。

 

委託生産の工場選定、生産するビール決定、生産開始&生産ライン安定と同時進行で販路の擦り合わせ&共有が行われるでしょう。

ヤッホーさんが入り込んでいけなかった領域や地域へキリンビールさんからの力で少しずつ展開していくでしょう。

販路拡大➡委託生産量増加➡出荷数増加➡さらなる販路拡大➡委託生産工場の増加➡出荷数増加

という流れで展開していく事を考えていると思います。

 

結果として、

ビール、発泡酒、第3のビールがある場所にはヤッホープロダクトが置かれるようになるかと。

新幹線の売り子さんが「水曜日のネコ」を販売したり、野球場の売り子さんがよなよなタンクを担いで売る姿が見られるかもしれません。

Cool Japan Fundからの出資 からの海外展開

委託生産が開始され、工場出荷数が順調に増加してきた数年後の話.....

 

ここで日本の市場環境のついて。

日本のアルコール事情として「若者のビール離れ」とよく言われますが、これからの日本は少子高齢化に伴い「少飲化」が進みます。

「俺の若い頃は朝まで酒を飲んだなんたらかんたら」という方々も、年齢を重ねる毎に飲酒量は確実に少なくなっていきます。

若い世代はアルコール飲料の消費量が以前の世代と比較して減っていると感じてもいます。

絶対数が少ない若い世代がビールを飲まなくなくなり、消費される全体量が減り続ける状況がビールの工場出荷量の減少につながっています。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0F00T20140116

 

一方で世界のクラフトビールの消費量は増加しています。

特にクラフトビールの本場であるアメリカは成長を拡大をしています。

2013us

http://www.brewersassociation.org/press-releases/brewers-association-announces-2013-craft-brewer-growth/

アメリカの2013年のデータですが、シェアが7.8%(前年6.5%から1.3%増加)、

小売販売14.3USBillion$(前年比20%強増加)、ブリュワリーもブリューパブも増加しています。

また日本のクラフトビールメーカーの出荷量も増加しており、消費量も増加しています。

 

クラフトビールが年々支持されてマーケットが拡大している要因は様々あると思います。

・美味しい(単純ですが本質的なこと)

・こだわりがある(いろんなスタイル・味があります)

・楽しい(コミュニティ的要素も含めて)

などなど、いろいろ複雑かつ深い話になるので今回は割愛します。

 

このような市場環境の中、大手ビールメーカーが少子高齢化の進む「少飲化」マーケットにいかに対応するかを検討した場合、

1:高単価製品(プレミアムビール)

2:新プロダクト(新ジャンル、またはクラフトビール)

3:新マーケット(M&A含めた海外展開)

現状はこんな選択肢なのではと思っています。

2が今回のキリンビールさんとヤッホーさんの提携となります。

 

さてヤッホーさん、どういう風に事業を拡大していくのでしょうか?

・新商品投入、新販路開拓による日本市場でのシェアを伸ばす?

・海外市場に打って出る?

・ビール事業以外への展開?

ビール事業以外への展開で親和性高いのはレジャー産業と思っています。

もともと地ビール&地域振興&観光促進&宿泊飲食波及という流れが2000年代にありました。

イベントやフェス、観光外食産業への展開もありますが、既にあったりクラフトビール他社がやっていたり。

あまり新規性やサプライズはありません。親会社の星野リゾートさんとも重なりますし。

クラフトビール生産に集中していく場合、少飲化の進む右肩下がり傾向の日本市場より新たな海外市場を開拓する選択をしていく流れになるのかと思っています。

 

現に海外に目を向けてみると、アメリカのクラフトビールメーカーは海外への展開を始めています。

サンディエゴのクラフトビールメーカーStone Brewingがドイツベルリンに進出、ブリュワリーを建設

http://www.cnbc.com/id/101845177#.

ニューヨークのクラフトビールメーカーBrooklyn BreweryはスウェーデンのCarlsbergと提携してストックホルムにブリュワリーを建設

http://brooklynbrewery.com/blog/news/new-brewery-stockholm/

また、Brooklyn Breweryは常陸野ネストビールと日本でのライセンス生産を数年前から行っています。

ライセンス生産などによりビジネスの30%が輸出だそうです。

 

さて、輸出、ブリュワリー設立含め海外展開を行うにあたり、資金が必要です。

星野リゾートさんに頼みにいく?ちょっと厳しいかもしれません。

キリンビールさんに追加で増資してもらう?事業連携の状況、キリンビールさん自体のクラフトビール事業の状況によって判断されるのかなと思います。

 

なので、外部に目を向けてみましょう。

親和性の高い事業を行っている会社があります。

Cool Japan Fundです。

政府と民間が資金を出し、日本のコンテンツを海外に普及・輸出促進するための官民ファンド会社です。

商業施設の開発や買収と共に、コンテンツ会社への投資も実施しています。

http://www.cj-fund.co.jp

 

星野リゾートさんのビジネスは「Visit Japan」でもあります。ある意味「Cool Japan」とはコインの表と裏のような関係です。

日本の文化風習・コンテンツに興味を持ち、魅力的だと感じたら、やはり日本を訪れたいと感じる人は少なくないと思います。

Cool Japanが行う海外商業施設の開発は日本の魅力を伝える情報発信の場でもあります。

間接的効果ではありますが、星野リゾートさんにとってもメリットのある事業を展開している株主となると思われます。

 

キリンビールさんにとっても競合先でなく、目的がはっきりした特化型事業会社からの資金であるのでマイナスはないです。

 

Cool Japan Fundとしては、

日本のアルコール文化をコンテンツとして紹介すると考えた場合、日本酒や焼酎などが大抵上げられます。

分かりやすいですが、世界的にクラフトビールブームのなかで、日本製クラフトビールをコンテンツとして紹介販売するのは面白いと思います。もともと「地ビール」と呼ばれていましたし。

市場ですが、アジア圏がよいのかと思っています。Cool Japanは既にそのエリアで活動しています。

東アジア、東南アジアは人口統計がピラミッド型で国の平均年齢が低く、成長率が高い国が多くあります。

今後、所得水準が上昇していく中で、ビール含めたアルコール消費量は増えていくと思われます(ただし、アルコール自体がNGな国もあります)。

ビール自体もラガー系が主流で、エール系は見かけません。日本との距離も近いですし。

 

さて。いざ海外展開行う際には再度事業提携・資本提携があるのかなと思います。

今度は複数社からのパッケージで行われるかと予想します。

小売販路:Cool Japan Fund、流通系企業

原材料調達・輸入輸出:商社

EC・ウェブマーケティング:ネット系企業もしくはCVC

現地生産:キリンビールもしくは現地ビールメーカーとの合弁または連携

 

流れとしては、

輸出による海外進出➡事業提携・資本提携による海外展開の加速➡現地でのブリュワリー建設・生産開始

が考えられるのかなと。

 

国内初のクラフトビールメーカーとしてのIPO

最後ですが、さらっと。

海外展開する際の事業提携・資本提携により投資資金の確保、安定株主作り、親会社持株比率の低減が行われます。

日本のマーケットを拡大しつつ、海外販路の拡大、海外生産の拡張を行っていく事業モデルの会社になるのかと予想します。

ここまでの事業モデルを構築していけば、アメリカのBoston Beer Company(Samuel Adamsで有名なクラフトビールメーカー)のように国内初のクラフトビールメーカーとしてのIPOが実現できるのかなと思います(もちろん売上&利益の話はありますが)。

ちょっと証券会社のエクイティストーリーみたいな感じになってしまいましたが、予想してみました。

今後はキリンビールさんのクラフトビール展開について(希望含め)書こうかと。

 

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